BORG+Canon KissF AF
2017年3月25日
鏡筒長の計算と実態がけっこう一致したので
こちら
にメモを残しました。
2017年3月5日
大分前に作ったページですが、何故か borg canon af で検索すると
ヒットしてきます。最近、押入れでほこりをかぶっていたborgを
引っ張り出して半AF化したので、その記録を
こちらに残しました。
BORGを始める時にデジタル一眼をどれにするか大分迷いました。
電気屋で入門機のファインダーの見え方やミラーの振動、
AFの動きなどを比べました。
普通のスナップにも使うので、ファインダーの見え方は重要でした。
PanaG1は小さく軽くて良い感じでしたが、ファインダーがNG。
静止している物体なら良いのですが、横にカメラを動かすと
ファンダーの中はゆらゆらして船酔いになりそうでした。
Nikonのファンダーは一番広く見やすい印象でしたが、AFで
思ったところにピントが合わないことがありました。
Pentaxは魅力的なボディー内手振れ補正があったのですが、
ファンダーが見にくくNG。
残ったCanonを選びました。
ところが、Googleでいくら探してもCanon+BORGでAFができたという
ページが見つかりません。
見つからないのなら、試してみようと思いました。
KissFのAFは位相差検出方式で、本体側でピントの状況を
判断してレンズを動かしているそうです。
それではこのレンズを動かす仕組みを使って、BORGの対物レンズ
を前後に動かせればAF化ができるのではないでしょうか。
使ったレンズは、EF28-80mm3.5-5.6V USM。
ピントを合わせるときにフィルター枠が回転しながら
前後に動くタイプです。
このレンズのガラスを全て取り除き、前後の動きをBORGシステムに組み込みます。
私はBORGを使い始めた時から手持ちです。
この改造レンズを使うときは、ドロチューブでピントをざっと合わせてから
シャッター半押しにします。
するとキュッとフィルター枠が回転しながら前後に動いて
ピントを合わせてくれます。
回転の動きは左手で吸収しています。
BORGを三脚に固定していたら、この方法は使えなかったですね。
尚、インナーフォーカスとかバックフォーカスのタイプの
レンズだと今回の用途には使えないと思います。
アダプタを介してBORGを接続し、KissFで撮影してみると、
運が良いときには、ほぼドンピシャのピントで撮れます。
運が悪いと、シャッターが切れません。ピントを合わせた
つもりでも位相差検出の結果でピントが合っていないと
判断された場合はシャッターが切れないようです。
特に朝方の光が弱いときや、木陰などで顕著に発生します。
これは、結構ストレスになるかもしれません。
たまに、通信ができませんのようなエラーが発生することも
あります。このときは一度電源OFFしています。
また、遠くの被写体の場合は周辺減光が目立ちます。
上の写真のオオタカの部分を等倍切り出しすると、こんな感じです。
飛行機の写真の一部等倍切り出しです。
結構ピントが合っています。
こちらはジェット機。大分高いところを飛んでいました。
こちらはNAVYのプロペラ機。
KissFは次のように設定して使っています。
AFフレーム 中央一点を選択。
AFモード ONE SHOT
シャッター優先(Tv)
もしかしたら、もっと使いやすい設定があるかもしれません。
レンズの分解の途中の写真を撮ってありましたので、載せて
おきます。
EFレンズを分解してガラスを全て取り除いてしまいます。
分解の方法も試行錯誤ですので、分解中に絞りユニットの
フレキシブルケーブルが真っ二つに切れてしまいました。
絞りユニットは使わないので取り外していますが、特に
AF動作には問題無いようです。
ズーム機能は不要なので、接着剤で固定してしまいました。
作ってみたけど、このレンズには不要だったカニメ代替品。
3箇所のネジを外せば一番前のレンズは取れます。
こんなことをしなくても、下を向ければ落ちます。
パッチン止めです。
パッチン止めです。
両面テープ止めです。
絞りユニットと切れたフレキ。
絞った状態。
フレキを差しこんでいるコネクタ。
分解中の絞りユニット。
ガラスが全て取れた状態。
このページはあくまで参考です。
うまくいく保証はありません。
この方法は高価なEFレンズを一つ分解してしまいます。
もちろんメーカー保証は受けられなくなります。
試される場合はこれらのことを良く考慮して、自己責任で
行なってください。