2017年3月5日(3月6日追記)
BORG77EDⅡ+CANON KissFのAF化
いろいろと検索して調べると、オリジナルのレンズの中身を取り除いて、
その先端にピント合わせ用のレンズを付けるとBORG-AFが実現できるとのこと。
既に、中身を取り除いたレンズ EF28-80mm3.5-5.6V USM はあるので、
この先端に KenkoのACクローズアップレンズを取り付けて、BORGと
組み合わせてみました。
全体像
ドロチューブを一番引っ込めた状態です。
先端から55mmのところに77EDⅡの対物レンズがあるので、
そこから測れるように500mm定規を置いてあります。
マウント部は、対物レンズからほぼ400mmのところになります。
EOSのフランジバック(マウント基準面から撮像センサーまでの距離)は
44mmとのことなので、対物レンズからセンサーまでは444mmになります。
ドロチューブを一番伸ばすと、マウント部は対物レンズから450mmとなるので、
対物レンズからセンサーまでは494mmになります。
EF28-80レンズとBORGの接続には、VUソケット継手呼び径65を
使っています。
既に販売終了のBORG 7865を使うのが一番確実でかっこが良いのですが、
手に入らないものは仕方がありません。
身近にある物でなんとかする方針で対応しました。
そのままでは径が合わないので、100円ショップで買った
マグネットシートを2cmの幅に切ってレンズに巻きつけています。
厚みがあって、それほど柔らかくはなく、VUソケットの内径まで太らせるのに
7周くらい巻き付けました。固定方法は、100円ショップで買った両面テープです。
最後の微調整は、マスキングテープ1周巻きにしました。
BORG側は、ドロチューブに同じくマグネットシートを数周巻きつけました。
私は知らなかったのですが、レンズの中の銅のパタンの一箇所(赤丸部)をショートさせると
カメラが受け取るF値が固定されるそうです。早速試したら、KissFは F3.5のレンズが
ついていると表示するようになりました。
通信エラーも全く出なくなりました。
カメラ側は、マニュアル、F3.5に設定しています。このモード以外に設定すると
通信できませんでしたエラーが発生します。
EF28-80レンズは先端にΦ58のネジが切ってあるので、購入したΦ55のAC3を
付けるために、58mm to 55mm のステップダウンリングを使いました。
このレンズはピントを合わせるときに先端のレンズが前後に動く仕組みなので
可動部分はマグネットシートを巻きつけた径よりも内側になります。
ドロチューブでざっとピントを合わせてから、シャッター半押しすると、
USMがキュッと動いてピントが合います。気持ちよいです。
このレンズを切り込みを入れたVUソケットにはめ込んで、外側から
ホースバンドで締め付ければ、レンズが抜け落ちる心配はありません。
ホースバンドは、
オールステンホースバンド(SUS304)
を使いました。
外径70mmまで使える物なのですが、VUソケットの外径はもう少し大きいので
一番緩めた状態でぎりぎりはまっています。
最初に組んだときは、AC3では近くしか焦点が合わず、AC2では遠くしか
焦点が合わなかったので、どうすれば良いかを考えていた時のメモです。
可動範囲にフランジバックの数値が抜けていたり、レンズが3枚のシステムなのに
一つのレンズとして被写体との距離とレンズからセンサーまでの距離を出していたり、
とてつもなくいい加減です。本来はきちんとした計算で、被写体との距離に対して、
対物レンズとAC3の長さをいくつにすればよいかがわかれば、試行錯誤が減るのですが。
2017.3.26
計算と実態が大分一致したので、
こちらにメモを残しました。
今回は約10mm、対物レンズとAC3の長さを短くできれば、遠くから近くまでピントが合うのではと考えて、
EF28-80レンズに巻きつけるマグネットシートの位置をずらして調整したところ、
無限遠から数m先までピントが合うようになりました。
今朝の試写。10mくらい先の枝にいた四十雀。
1/1250 F3.5 ISO100
手持ちなのでどうしても手振れの影響が出てしまいます。