2018/9
Tr2石アンプ、真空管アンプ、トーン回路は動いているのですが、
いくつか改善したい箇所が見えてきました。
(1)Tr2石アンプと真空管アンプのゲインを比べると、Tr2石アンプが低いので、
スイッチを切り替えると目立ちます。
(2)トーン回路を通すと、ここのロスで大分音量が小さくなります。
(3)Tr2石アンプは、ギター側のボリュームを上げると音が相当歪んできます。
差動アンプの回路。CQ出版の定本トランジスタ回路からのコピペです。
負電源は-15Vと書いていますが、実際は真空管アンプの-30Vから16012で作った-12Vを接続しました。
スマホの出力を差動アンプに入力して、小型スピーカーをつなげての単体試験は、全く問題なしでした。
下のほうに電源が弱いとメモしてますが、これは間違いでした。
同じ回路を二つ作り、一つはメインのTrアンプ、二つ目はトーン回路のゲイン低下補正用としました。
組み込んだ状態だと、なんか動作がおかしいです。バイアス電圧用のLEDが秒単位で消えたりついたりします。
Trアンプの音は歪むし、真空管アンプ側に切り替えると全く音が出ません。
忘れていたのが、DCカットコンデンサ。OPアンプの出力はほぼ0Vでしたが、完全に0Vでは無かったので、
これをゲイン分増幅すると、出力が完全に張り付く状態でした。
DCカットコンデンサを入れましたが、差動アンプの出力はまだ-12V近くに張り付いてます。
ゲイン調整用のボリュームを大きくする(ゲインは小さくなる)と、出力張り付きも小さくなります。
入力差動部に別々のトランジスタを使っているので、二つのTrのオフセット電圧の差をゲイン分増幅して
いたのが原因でした。
オフセット調整回路を追加して適当に調整して、出力電圧をほぼ0Vにすることができました。
最初はオフセット調整回路をリード付きカーボン抵抗で組んだのですが、ここに触るとものすごい
ノイズが出ます。チップ抵抗に取り替えて、信号線をシールド線にして、ようやくノイズが落ち着きました。
切換スイッチを操作しても音量はほとんど変わらないように、差動アンプのゲインを調整して、完成です。
音量ボリュームを最大近くにするとノイズが少し気になりますが、通常使用範囲なら気になりません。
いい感じです。